一人革命 宇城憲治語録集〈一〉

2024年12月09日

1. タイトル

『一人革命 ―― 自分が変われば周りも変わる 宇城憲治語録集〈一〉』

 

2. 書店名(出版社)

どう出版

 

3. 発行年月日

2015年6月9日

 

4. 著者の略歴

宇城 憲治(うしろ けんじ) 1949年、宮崎県生まれ。エレクトロニクス分野の最先端技術者としてビデオ機器や衛星携帯電話の電源開発などに携わり、数多くの特許を取得。30代から経営にも参画し、一部上場グループ企業のトップを務めるなど、ビジネス界の第一線で活躍しました。 一方で、空手道や居合道といった厳しい武道修行を重ね、徹底した「文武両道」を実践。現在は、ビジネスと武道修行のなかで辿り着いた武術の究極である「気」を通じて、人々の潜在能力を開発する指導に専念しています。UK実践塾代表。

 

5. 書評および著者が言いたかったこと

 

・著者が言いたかったことのまとめ

本書の核心は、サブタイトルにもある**「自分が変われば周りも変わる」**というメッセージに集約されています。

 

・衝突を避け、まず自分から変わる: 他人や組織、社会に対して問題提起をして何かを変えようとすると、必ず対立や衝突が生まれます。著者は、この衝突が関わる人すべての成長を止めてしまうと指摘し、だからこそ「まずは自分自身が変わる(=一人革命)」ことが最も重要視しています。

 

・実践と行動の重要性: 理屈や頭だけで考えるのではなく、自らが先頭に立って「やってみせる」という実践力の大切さを強く訴えかけています。

 

・人間力と潜在能力の解放: 武術や「気」の修行を通じて得た気づきをもとに、人間が本来持っている強さや潜在能力に目覚め、寛容と愛を持った「ぶれない自分」をつくることを提唱しています。

 

書評:日々の修養と「一人革命」の響き合い

 

·       本書『一人革命 ―― 自分が変われば周りも変わる』は、ビジネスと武道という二つの厳しい世界を極めた著者による、生きた言葉の結晶である。

 

·       本書に貫かれている哲学には、自分の境遇を運や環境のせいにせず、すべてを「自らの課題」として引き受ける潔さだ。

 

 

·       不平不満を漏らして他責に陥ることや、頭で理解しただけで行動しない傲慢さを戒め、ただひたすらに自分自身を磨き続ける。見返りを求めず、身近なところから他者への思いやりを実践していく。そうした地道で誠実な日々の積み重ねだけが、本当の意味で周囲との調和を生み、自らの器を大きくしていくのだと本書は教えてくれる。

 

·       この、日常の修養と本書の哲学を繋ぐ絶対的な真理を見事に言い表しているのが、**「己が変われば相手も変わる」**という言葉である。

 

 

·       社会や組織を変えるというと途方もないことに思えるが、その第一歩は、目の前の日常において自分を厳しく律し、同時に他者には温かく接するという「個人の内なる革命」に他ならない。

 

·       人間関係に悩んだとき、あるいは自分の成長に行き詰まりを感じたとき、本書のページを開けば「今の自分に足りないものは何か」「まず自分がどう動くべきか」という原点に静かに立ち返らせてくれる。他者を変えようと葛藤するエネルギーを、自らの成長の糧へと変換し、周囲に良い影響を与えたいと願うすべての人にとって、生涯手元に置くべき「心の羅針盤」となる一冊である。

 

筆者 請川隆一

腕相撲 1人対多